高校の時の就職試験。

私の母親は福島原発事故の報道を見るたびに「良かったがぁ~良かったがぁ~」と言っている。
勿論、事故をおこして良かったと言っているのではない。
私の身を案じてのことである。

高校3年の時、就職活動のおり最初に採用試験を受けたのが原発プラントの保守、点検をする会社だった。
私は気が進まなかったが電力会社に関係する会社なら安定しているだろうという親のすすめで仕方なく受けたのだった。
私の予想通り不採用だった。
その会社はのちに原発事故で何人も死人を出している。ニュースにもなった。

あの時は強力に採用試験を薦めておいて今頃、不採用で良かったとは身勝手なもんである。
もし受かっていたら今頃、福島で「決死隊」として働いていたかもしれない。
母親の言うように「良かったがぁ~」ではなく「チャンスだったのになぁ~」と思っている。
死に場所としては面白いかもしれない。
今の世の中の不条理には辟易しているので桜のようにぱっと咲いて儚く散るのもおつなもんだ。

原発の亀裂から放射能に汚染された水がどんどん海へ流れているが、それにコンクリートやおが屑を流し込んで止めようとしている。
まるでマンガの世界だ。
東電会長も後先短い年齢と思われる。
潜って内側から止めてみせる「漢花」を咲かしてみてはいかかだろうか。

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