Whitney Houston & Phyllis Hyman

ホイットニー・ヒューストンが亡くなって1週間が過ぎようとしているが薬物を大量に服用して自殺の可能性もあるという。
お母さんがバックボーカルで有名なシシー・ヒューストンで叔母さんがディオンヌ・ワーウィック。
モデルのような美貌とスタイル、そして圧倒的な歌唱力。
欲しい物をすべて得た状態でデビューした80年代、彼女はホントに輝いていた。
ただ正直に言ってソウルシンガーとしては1stアルバムが最高傑作であり、それ以降の彼女にはあまり興味がなくなっていった。
映画「ボディーガード」の頃にはポップシンガーと成り果ててしまい黒人音楽フリークとしてはその方向性に疑問を持ったものだ。
歌手として何でもやれちゃう器用貧乏が徒となってしまったが実生活でも貧乏であるとは想像もしていなかった。

レコード会社にも問題があると思う。
ビッグヒットを飛ばす歌手ばかり重宝し地道に活動する歌手を冷遇する。
骨までしゃぶって、うま味が無くなればポイされる。ベテランでも同じ。
それがビジネスだと言われればそれまでだがホントに冷酷。

ホイットニーの訃報を聞いて真っ先に思い出したのがフィリス・ハイマンの死だ。
彼女も薬物を大量に服用して自らの命を絶った。
モデル出身で抜群の美貌と容姿を兼ね備え独特のハスキーボイスで大好きなソウルシンガーだった。
ホイットニーとは音楽の方向性は違ったが誰もが羨む美貌と容姿を持っていたという点ではオーバーラップするものがある。
ただホイットニーの死はみんなが悲しむだろうがフィリス・ハイマンは人知れず死んだだけ。
不公平感がやりきれないが私はいつもフィリスの歌を聞いている。