阿久根の太陽は静かに沈んだ。
映画やドラマのすべてがハッピーエンドでは終わらない。
終わらなかったものの方が心に残るもの。
これから阿久根は前よりも一層、カモフラージュされた形で搾取が進み静かに沈む。
死にゆく人間が一瞬、元気を取り戻し何かを伝える…。
そう竹原信一とは阿久根の”回光反照”だったのかもしれない。
”阿久根が変われば日本が変わる。”
その言葉に一条の光を見いだした人は少なく。
変わって貰っては困る人が多かったのである。
何故か?息子の給料が減るから・自分の仕事が無くなるから…。
結局、自分の財布の中身にしか興味がなかったのか。
しかし全国に目覚めた人々が少なからずいる。
マスコミの日本国民への白痴化や官僚からの去勢に気づき始めた人が少なからずいる。
ネットによって種は蒔かれたのである。
竹原信一という種は死んだ。
しかしそれは進化変容し芽を吹くための一過程にしか過ぎない。
そして全国に蒔かれた種が芽を吹くとき阿久根で出来なかった事が実現すると信じている。